DJ Sneak

本名カルロス・ソーサ。プエルトリコ生まれ。シカゴを経て1997年よりトロント在住。カジミエ(グリーン・ヴェルヴェット)、ポール・ジョンソン、グレン・アンダーグラウンド、ジーン・ファリスらと共にシカゴハウス第2世代として90年代に新たな旋風を巻き起こしたパイオニア。どっしりとしたビートと大胆にフィルター処理したディスコサンプルのループによって構築されるファンキーなハウストラックは、彼の代名詞としてダンスミュージック界に計り知れないほどの衝撃をもたらした。彼の存在無くしてベースメント・ジャックスやダフト・パンクらによるフィルターハウスの世界的流行は起こりえなかったと言っても過言ではない(余談だが、松本零士とのコラボPVで話題を呼んだダフト・パンクのトラック「Digital Love」でDJスニークは作詞を担当している.。George Duke.の「I Love You More」をサンプリングしてフィルターを施したこのトラックにはDJスニークの影響が色濃く表れている)。
90年代にグリーン・ヴェルヴェット主宰のCajualやRelief、自身のDefiantといったレーベルからリリースを重ねた後、当時のシカゴ勢としては珍しくStrictly Rhythmなどのニューヨークのレーベルにも作品を残す。1997年にはデリック・カーター主宰レーベルClassicから発表した「You Can’t Hide From Your Bud」がイギリス・ポップチャートのトップ20入りを果たし、2001年に始動した新レーベルMagnetic Recordingでは、「Fix My Sink」が自身のキャリア最大のヒットを記録。
2010年代に入ってからは配信レーベルI’m A House Gangsterから新たな才能を世に送り出している他、昨今のミニマルハウス・ムーブメントを牽引するレーベル[a:rpia:r]からEPをリリースするなど、今なおシーンの最前線を走り続けながら、以前と変わることなく世界中で多忙なDJスケジュールをこなしている。