Wata and Haruka

Wata Igarashi (Midgar | The Bunker NY)

“Midgar”、”The Bunker NY”、DJ Nobuの”Bitta”からリリースしたEPが高い評価を獲得し、”Semantica”や”Time To Express”のコンピレーションにおいてもハイライトとも呼べる優れたトラックを提供。これらの作品を通じて、Wata Igarashiはさらなるテクノ・ミュージックのディープサイドを探求している。
また、アーティスト活動と並行してサウンドプロデューサー/コンポーザーとしての顔を持ち、長年培ってきた音楽制作のスキルと経験が、緻密で洗練されたテクノ・トラックにも息づいている。
DJセットにおいては、音楽制作に近いサウンドアプローチを採ることで、独自のサイケデリックでトリップ感の強いテクノを表現。Berghain、Bassiani、De School、Batofar、The Blockなどの海外の主要クラブでのパフォーマンスを経て、その評価も世界的に高まりつつある。

 

Haruka (Future Terror)

近年、Harukaは日本の次世代におけるテクノDJの中心的存在として活動を続けている。26歳で東京へ活動の拠点を移して以来、DJ Nobu主催のパーティ、かのFuture TerrorのレジデントDJおよび共同オーガナイザーとして、DJスキルに磨きをかけてきた。彼はUnitやContact、Dommuneなど東京のメジャーなクラブをはじめ、日本中でプレイを続けている。また、フジロックやRuralなどのフェスでのプレイも経験。Harukaは、緻密に構成されたオープニングセットからピークタイムのパワフルで躍動感のあるテクノセット、またアフターアワーズやよりエクスペリメンタルなセットへの探求を続ける多才さで、幅広いパーティで活躍するDJだ。このような彼特有の持ち味は、Juno Plusへ提供したDJミックスやClubberiaのポッドキャストシリーズにも表れている。コンスタントなDJ活動に加え、DJ YaziとのユニットTwinpeaksでは即興的なライブアクトを実践している。2016年のFuture Terrorニューイヤーパーティで披露した長時間のクロージングセットは、彼の音楽的な方向性を象徴するとりわけ重要なセットであり、現在のプレイにも繋がるものである。

(Text: Chris SSG / 日本語訳: 新山佳子)