Tony Humphries

アンダーグラウンドダンスミュージックの歴史、とりわけハウスミュージックの歴史を語る上で絶対に外せない伝説のDJの 一人、Tony Humphries。ゴッドファーザーオブニュージャージーサウンド、ミスターザンジバー等の異名を持つ彼は、NY・ブルックリンで生まれ育ち、1970年代後半からDJ活動を開始。

伝説のクラブParadise Garageなき後、ニュージャージーのクラブZanzibarのレジデントとしてニューヨークエリアのクラブシーンを牽引。80年代後半を代表するサウンドを築き上げ、パーティのみならず絶大な人気を誇っていたKiss FMのミックス番組で、世界中のDJ/プロデューサーたちへ多大な影響を与えた。多くのサウンドを世界ヒットへと導いた功績はアーティスト達からも絶大な信頼を集め、現在もレーベルオーナーとして多くのアーティストをサポート。

また93年よりロンドンのMinistry Of Soundのレジデントを約2年間務め、その後につづくニューヨークDJ達のヨーロッパにおけるブレイクへの道筋をひらく。89年クラブZanzibarの成功により多くの青少年の興味を音楽/ダンスなど健全なアクティビィテイへ向かせ、非行防止に尽力した功績からニューヨーク市名誉市民の称号を授与された。2015年ロードショー公開作品『EDEN』でもスーパースターDJの象徴として登場するなど、クラブカルチャーを扱った全てのドキュメンタリー映画に依頼出演。

近年はKing of House NYCとして盟友Louie Vega、David Moralesと共に世界中のフェスでメインアクトを務め更にファン層を拡大中。2016年7月Timeout NYによる「The Best House Music DJs of All Time」でFrankie Knuckles、Ron Hardyに次いで第3位として称されるなど、まさしくハウスミュージック界のリヴィングレジェンド。